2020年9月23日
ニュース
世界海事の日がきっかけで、喫煙が環境に与える影響について、少しだけ詳しく話しましょう。NBCニュースが発表した研究によると、タバコの吸殻が海洋汚染の主な原因であるようです。
ビニール袋よりも、吸殻の方が汚染の原因だと2018年ののNBCニュースの研究書は発表しました。恐ろしい統計が出てきました。例えば、32年間には、海辺で一番拾われたものは6千万個で吸殻でした。これは、プラスチック包装、容器、ボトルキャップ、台所用品、ボトルを合わせて、すべての収集されたものの約3分の1を占めています。
汚染の主な原因である吸殻に関するいくつかの数字
フランスでは、毎年、地面に投げ捨てられた吸殻数は3000万から4000万個で、その40%が自然に終わってしまいます。
この地面に投げ捨てられた吸殻は川、そして海まで流れています。タバコの吸殻1個だけで500リットルの水までを汚染できると考えたら、世界的には水資源に与える影響は壊滅的だとよくわかります。
国際的なクリーンアップキャンペーンでは、吸殻は都市や海辺で回収された廃棄物の40%を占めています。世界中の海辺から集められたゴミの中で最も一般的な廃棄物となります。
NBCニュースによると、廃棄物は分解されて、野生動物に食われやすいマイクロプラスチックになることもあります。研究者は海鳥の約70%と海亀の約30%の中に廃棄物を発見しました。
でも、ビニール袋とストローよりも、なぜ吸殻の方が一番汚染するものなのでしょうか。
リサイクルしにくい吸殻
タバコに含まれている物質
タバコには約4,000種類の化学物質が含まれており、そのうち50種類以上は発がん性があります。タール、ニコチン、重金属、フェノールなどという化学物質です。これらの物質は、タバコのフィルターに含まれて、そして地面に投げ捨てられると、下水道に流れ込み、水を汚染してしまいます。
フィルターの成分
吸殻が消えるのは、約12年かかります。それは、10年で分解されてフィルターの主な成分であるアセチルセルロースのせいです。
全世界での喫煙者数
全世界で、11億人がタバコを吸っています。それは1秒13.6万個の吸殻が投げ捨てられているという意味です。
インペリアル・カレッジ・ロンドンによると、タバコを50年間1日1箱吸っていた人は、間接的に140万リットルの水を自分の消費のために使っていたことになります。
解決策
多くの企業が、衣類から鉛筆入れや灰皿まで、吸殻をリサイクルする解決策を提案することで、この問題を軽減しようとしています。 多くの組織は、この汚染源を根絶するための根本的な解決策として、タバコのフィルターを取り除くことまで提案しています。残念ながら、そのような解決策はまだ認識されたことがありません。
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